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地域活性化、農業漁業の新しい在り方を創造する:宮坂醸造株式会社

東京都中野区に本社を構える宮坂醸造株式会社。み子ちゃん印の神州一味噌で知られる、創業350年近くの老舗だが、いま大きなミッションに挑戦している。多くの加工食品が海外食材に頼る中、国産の食材を多く用いているのだ。その例が、国産ヤマトシジミのレトルト加工販売。年間600万パックを生産・販売するというその体制はどのようにして築かれたのか。そこには、現場で作り上げられたノウハウ、たゆまぬ努力、人と人のつながりがある。


「加工」が高める食材の価値

古来から日本人に親しまれてきたヤマトシジミ。
国内漁獲量の7割は宍道湖(しんじこ)、小川原湖(おがわらこ)、十三湖(じゅうさんこ)などに集中し、特に身を食べてもおいしいと評判だ。国内産のヤマトシジミに着目した宮坂醸造は9年前、小川原湖産ヤマトシジミのレトルト加工を開始した。
「ポイントは付加価値として加工技術が入ること。シジミの例も、そのひとつです」。
そう語るのは同社執行役員・マーケティング部長の杉浦孝則さん。シジミのレトルト商品開発の仕掛け人だ。全国をくまなくめぐり、シジミの産地を開拓した。

産地を守り、ノウハウを生む

杉浦さんは、地域を守り二人三脚で歩むという信条を持つ。小川原湖産のシジミに着目した杉浦さんは、まず青森でのレトルト工場の開設に協力した。パートナーは、小川原湖のシジミの3分の1を扱う地元ナンバーワン問屋。ナンバーワンと組むことで、大口受注に耐え得る体制を築いた。もちろん、出荷するレトルトシジミの品質には妥協を許さない。加工食品は、品質がばらつくと市場では受け入れられないのだ。入荷されたシジミは、サイズの選別、砂抜き、うまみ成分を高める独自処理を行った後、レトルト処理される。砂噛み、パックのピンホールなどのリスクは徹底的に排除される。ロスは捨てるのではなく、エキスを煮出し、パウダー化して販売される。すべて、二人三脚で生まれてきたノウハウだ。杉浦さんの手がけるシジミのレトルト加工は、現在では年間600万パックという出荷量にまで成長した。杉浦さんと問屋の信頼関係、妥協を許さない姿勢、豊富なアイデアが、それを支えている。

地域とともに成長する

「私たちの役割は、市場のニーズを伝えて、地元の方々とともに成長していくこと。そのためのアイデアは惜しみません」と杉浦さんは語る。アイデアを注ぎ込み、地域に活力を与える。杉浦さんには、地域を活性化する道筋がはっきりと見えている。

宮坂醸造株式会社

み子ちゃんhttp://www.miyasaka-jozo.com/
[所在地]
〒165-0027 東京都中野区野方2-4-5
TEL: 03-3385-2124
[創業]寛文2 年(1662 年)

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