第5回 花が咲くということ
Be AGRI第5回 花が咲くということ
- カテゴリー: 大豆のサイエンス
- 投稿日時:2009/09/24 20:22
こんにちは。最近カメラの不調で畑の様子をお届けできていないことを、まずお詫びいたします。回復次第、お届けいたします。
さて、畑の様子ですが、9月の頭には、大豆は夏が過ぎて秋が近づいたことを知り、花が咲いたようです。丸さんによると、さやもでてきているということです。
それでは、植物はどのようにして季節を感じることができるのでしょうか?
「花が咲く」ということは、その正確な仕組みはいまでも世界の植物研究者が研究しているテーマの一つです。
花を咲かせるためには、まず花芽を作らなくてはなりません。
この花芽を作るには、植物ごとに合った時期を、温度などの環境の変化を感じて選ぶのですが、環境の変化のうち、影響力が大きいもののひとつが「日長」、つまり一日のうち光が当たっている時間の長さ(昼の長さ)です。
大豆は、夏至を過ぎて日の長さが短くなってくるとそれを感じて花を咲かせます。
このような植物を“短日植物”といいます。
逆に、春が来て、日の長さが長くなっていくことを感じて花が咲く植物のことを、“長日植物”といいます。桜は、長日植物の身近な例ですね。
実は、このことを最初に見つけたのはガーナーとアラードというアメリカの研究者で、なんと大豆を使って実験したそうです。(↓のURLから、当時の日本語の論文が見れます)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001741388/
日の長さを感じるのは、先月お届けした、植物の葉っぱ。
植物の葉は、光合成をするだけでなく、光センサーにもなっています。
つまり、葉で光を感じて日長の長さを計っているのです。
葉が適当な日長を感じ取ると、花芽の形成が始まります。
それでは、花芽ができるところまで、どうやって光センサーが感じた情報をとどけているのでしょうか・・・?
葉が十分な日長を感じ取ると「フロリゲン」と呼ばれる物質が作られるのだろうと考えられてはきたものの、「フロリゲン」の正体は70年来わからないままでした。
その正体を探す研究が世界中で行われ、2007年、日本の研究者が、その正体が「Hd3aタンパク質」というものであることを突き止めました。
ただ、花が咲くという現象も、調べてみると意外と奥が深いものですね。
さて、花が咲いてさやができたら、あとはさやが地面に着かないように気をつけなくてはなりません。丸さん、お願いしますよー!
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