第6回 大豆の病気と害虫
Be AGRI第6回 大豆の病気と害虫
- カテゴリー: 大豆のサイエンス
- 投稿日時:2009/10/16 09:24
畑の方では、すっかり大豆のさやができ、実が入っているようですが、まだ安心はできません。
畑で育つ栄養豊富な大豆は、自然に生きる生き物たちにとっては願ってもいない食料です。
実際、写真で畑のようすを見ても、大豆の葉っぱが虫食いだらけなのが分かると思います。
大豆の中身を食べる蛾がいることもお話しました。
大豆をつくる側としては、なんとも迷惑な話。大豆を育てるときは、害虫など、
自然にいきる生き物たちにも注意が必要です。今回は、そんな害虫や病気を紹介します。
まずは、葉っぱなどをそのまま食べてしまうのがコガネムシの仲間やハムシ、ハスモンヨトウという
蛾の仲間の幼虫です。コガネムシは、いったん拡がるとすごい速度で葉っぱが食べられていってしまい、
充分な光合成ができなくなってしまいます。
また、ハスモンヨトウは時折大発生して、畑全体が被害を受けてしまうことがあるそうです。
次に、茎から栄養分を吸い取ってしまうのが、アブラムシなどの昆虫。見た目の被害はありませんが、
茎の中でも養分が通る「師管」を狙うので、どんどん元気がなくなってしまいます。
大豆の実を食べてしまう害虫もいます。たとえば、ダイズのさやをよく見ると、上部に小さな穴が
開いていることがあります。先日紹介したダイズサヤムシガというガの幼虫のしわざで、
そこから幼虫が大豆のさやの中に入り、大豆のマメを食べてしまうのです。
また、マメから養分を吸うカメムシの仲間もいます。
大豆を襲うのは、害虫だけではありません。カビや細菌、植物に感染するウイルスもあります。
たとえば、種を植えるとき、紫色の種が結構混じっていたのを覚えていませんか?
あれは、実はカビの一種によって引き起こされる病気のひとつで、既に病気に冒されているので、
種を植えてもしっかりした大豆はできません。
ウイルスも同様で、わい化病などといった病気を引き起こします。わい化病にかかってしまうと、
葉が縮れてしまい、ほとんどマメは出来なくなってしまいます。
こういった病気にはきちんと対処しないと、どんどんと他の大豆や畑に伝染してしまいます。
たとえば、病気になった大豆を放置しておくと、カビや細菌が次の年まで生き残り、もっと被害が拡大することがあります。
また、植物のウイルスも、人間にとってのインフルエンザの流行と同じで、アブラムシなどを介して伝染します。
ウイルスがはやってしまうなんて、人間と同じようですが。。
害虫対策をしておかないと、被害を受けてしまう可能性が高くなってしまいます。
このように、大豆の害虫と病気には、さまざまな種類があります。
健康で美味しい大豆を育てるために、
農家の方々は害虫や病気と日々戦っているのです。
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